日本人選手がMLBで記録した最優秀防御率

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1995年シーズンに野茂英雄投手が活躍して以降、多数の日本人選手がMLBに挑戦するようになっています。その中で最も活躍したのはシーズン最多安打などMLB記録をいくつも更新したイチロー選手ですが、全般的には投手の健闘が目立っている状況です。

例えば、2014年シーズン中にESPNが実施した「メジャー最高の先発投手は誰か」という特集において、ダルビッシュ有投手・岩隈久志投手・田中将大投手と日本人選手が3名も選出されています。これ以外にも名門ニューヨークヤンキースで実質的にエースとして活躍した黒田博樹投手や、2013年シーズンにリリーフでありながらサイヤング賞投票で10ポイントの票を獲得した上原浩治投手などトップクラスの成績を残した選手は少なからず存在しています。

このような活躍が過去にあったことが、2017年の大谷翔平投手のポスティングシステムによる移籍がアメリカのメディアで大々的に報じられた理由です。ちなみに、日本人選手がMLBで過去に記録した最優秀防御率は、野茂英雄投手が1995年シーズンに記録した2.54です。つまり、これだけの名選手がチャレンジしているにも関わらず、パイオニアが1年目に記録したレコードを今なお破れていないということになります。

日本人選手の現在までの防御率の記録

野球

世界最高峰のプロ野球リーグMLBには、これまでに50人以上の日本人選手が在籍していた歴史があります。さらに、2018年シーズンには、二刀流でお馴染みの大谷翔平選手やアンダースローの牧田和久投手、バッファローズでクローザーを務めていた平野佳寿投手の3名がこれに加わります。

なお、このように多くの日本人選手がMLBにチャレンジする礎を築いたのが、1995年に海を渡った野茂英雄投手です。野茂投手は、両リーグでのノーヒットノーラン達成やオールスターゲームでの先発、新人王と最多奪三振のタイトル獲得など10年以上にわたって顕著な活躍を見せてくれました。これにより、日本人選手の評価が高まり、次々とスタープレイヤーが移籍するようになります。

そんな野茂投手がルーキーイヤーの1995年シーズンに記録した防御率2.54は、現在でもなお日本人選手の中ではナンバーワンのままです。最も近づいたのが2013年シーズンにシアトルマリナーズの岩隈久志投手が記録した2.66と、当時テキサスレンジャーズに在籍していたダルビッシュ有投手の2.83で、以来2点台を記録した選手さえ1人もいないという状況です。果たして大谷翔平選手はどこまで迫れるのでしょうか、注目が集まります。